Conference ご参加の皆様へお礼とご挨拶

各位

 師走の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
 Cryopreservation Conference 2019を、つくばにて2019年11月18~19日の二日間の日程で開催いたしました。全国から100名以上の方々にご参加いただき、盛況の中で終えることができました。
 本カンファレンスは2014年から毎年開催しており、第6回となる今回も長期保存法の開発を求める生物学者、新規保存技術開発者、凍害防御物質開発者、ガラス化に関する物理化学者、生物遺伝資源バンク関係者等、広い分野から多くの方にご参加いただき活発な議論が交わされました。
また、短い時間ではありましたが特別講演をしてくださいました先生方には感謝申し上げます。田中肇先生には、理論的かつ多くのデータをお示し頂きながら、構造的観点からガラス転移と結晶化の深い関係についてご講演いただきました。超低温保存分野を研究する私達にとっては、新たな視点から理解を深めることができました。また、諸白先生や中島先生には、始原生殖細胞の体外発育培養システムの開発についてご講演いただきました。生物遺伝資源の長期保存を可能にするために開発された技術やアイディアは、多方面へと広がっていくものと確信いたしました。本会で得られる知見やアイディアを糧として、また、皆様からご指導を賜りながら、引き続き長期保存研究に鋭意邁進してまいります。
 本カンファレンスの開催にあたり、ご支援いただきました皆様にオーガナイザーを代表して、厚く御礼申し上げます。
来年、「Cryopreservation Conference 2020」(岡崎(予定))にてお会いできますことを楽しみにしております。

Cryopreservation Conference 2019 オーガナイザー代表 田中大介
(農業・食品産業技術総合研究機構)

2019年12月

オーガナイザー
田中 大介(農研機構)
菊地 和弘(農研機構)
成瀬 清  (基礎生物学研究所)